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会長挨拶

この度,第9期(2020-2021年度)の日本保険・年金リスク学会(JARIP)会長に選出されました.微力ではありますが,本学会の発展に少しでも貢献できればと思っております.

本学会の大きな特徴は,保険と金融という二つのリスク分野を横断する研究組織であるという点です.アカデミックにおいても,実社会においても,両者は別々に取り扱われることが多いと思います.しかし,両者を統合することによってこそ,多様化・複雑化した現代社会のリスクにしっかりと立ち向かうことができると思っております.

このような研究組織として,本学会は保険数理と金融工学の研究者・実務家を中心として2003年に設立されました.その後,保険学,経済学,確率論,統計学,ORなど関連する諸分野の研究者を集め,着実にその活動領域を広げてきました.この間に,各分野から新たにもたらされた知見や手法は,本学会の発展に大きく寄与してきました.

最近の研究では,人工知能や機械学習の手法を見かけることが多くなってきました.「21世紀の石油」とも呼ばれるビッグ・データの活用を目的に,データサイエンスも広まっています.これらの新たな技術は,InsureTechやFinTechの名のもとに実務にも応用されています.リスク研究の最先端を担う本学会としては,このようなテクノロジーの新潮流も積極的に取り入れ,更なる発展に活かすことが重要であろうと考えております.

設立から20年近くの歳月が経過し,本学会が対象とすべきリスクの範囲も広がってきました.少子高齢化に伴う長寿・介護リスク,ICT発展で拡散するサイバー・リスク,激甚化する自然災害リスク,そして今般の新型ウイルスは,グローバル化が進んだ現代における感染症リスクの新たな側面を見せつけています.JARIPという研究組織は,これまで築き上げてきた成果を引き継ぐとともに,このような新たなリスクに果敢に挑戦する場であって欲しいと思っています.

今後2年間,副会長,理事, 評議員の方々のお力添えを頂きながら,自分なりに努めてまいります.皆様のご支援とご協力,どうぞよろしくお願い申し上げます.

2020年5月
日本保険・年金リスク学会会長(第9期) 小暮厚之

   
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